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中国金融引き締め懸念は残るが、欧州金融不安や米国金融規制強化懸念一服で戻りを試す展開か
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| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(6月7日〜6月11日) | 9,520.80 円 | 9,705.25 円 | 9,439.13 円 | 9,705.25 円 | ▼ 195.94 円 |
| NYダウ(6月7日〜6月11日) | 9,816.49 ドル | 10,211.07 ドル | 9,816.49 ドル | 10,211.07 ドル | △ 279.10 ドル |
先週の米国市場は欧州金融不安や金融規制強化の動きが米国景気に影響しているのではないかとの見方があり大きく売られる場面もありました。比較的経済指標には順調な景気回復を示すものが多いことから、欧州での資金供給などが確認されると週末にかけては落ち着きを取り戻しましたが、戻りきらず、底値を確認するような展開となりました。欧州各国の財政問題などが取り沙汰されていますが、根本的には信用収縮=リスク許容度の低下からの持高調整の売りに押されているということであり、持高調整の売り一巡感もあり、落ち着いたものと思われます。
今週も引き続き欧州での金融不安や米国内での金融規制の問題などが足を引っ張るような格好となりそうです。ただ、足元の景気はまだまだ順調な回復となっており、住宅関連の指標などで住宅価格の下げ渋り、下げ止まりが示されれば、信用収縮懸念も薄らぎ戻りを試すことになるのでしょう。一方で、景気回復の鈍さ、金融不安や金融規制強化の懸念が強まれば信用収縮の動きは続くのでしょうが、信用収縮からの持高調整の売りが一巡となった感もあり、超低金利継続期待から、底堅さも見られるものと思います。
今週は火曜日にはニューヨーク連銀景気指数、水曜日はNAHB住宅価格指数や住宅着工件数、生産者物価指数(PPI)に鉱工業生産指数と週初から注目される指標が発表になり、回復、改善にかげりが見られるようであれば欧州金融不安などが取り沙汰されることになりそうです。木曜日は消費者物価指数(CPI)や新規失業保険申請件数、景気先行指標やフィラデルフィア連銀景気指数など景気動向を示す指標の発表があり、数字次第では市場への影響もありそうです。週末は半導体製造BBレシオの発表があり、好調な半導体などの動向に影響もありそうです。
先週の日本市場は引き続き海外市場動向に左右され、下値を試すような展開になりましたが、週末にかけては海外市場や為替市場の落ち着き、持高調整の売り一巡感もあり、SQ(特別清算指数)も大きな波乱もなく、戻り歩調となりました。ここのところ、海外要因に振らされながら週央に下値を試すような展開になることが多かったのですが、先週も同様な展開となりました。国内独自の要因で動くことが少ない相場と言うことが改めて確認されたものと思います。
今週の日本市場も欧州金融不安や米国金融規制、中国の金融引き締めなどを気にしながらの動きとなりそうです。ただ、再び信用収縮=リスク許容度の低下は止まった感もあり、下値を試す場面もまだあるのかも知れませんが底堅さは見られるものと思います。国内景気の回復も徐々にですが見られており、海外要因に振り回されながらも経済指標に順調な回復が見られれば底堅い堅調な展開となるものと思われます。政局の混乱の影響も懸念されますがある程度の混乱は織り込まれており、影響は限定的となりそうです。
今週は月曜日の法人企業予測調査に始まり、いくつが経済指標の発表もありますが、同じ月曜日の商業販売統計や鉱工業生産指数、水曜日の工作機械受注、木曜日の景気動向指数とすべて「改定値」であり、大きな修正がない限り影響はほとんどないと思われます。ただ、木曜日に発表される半導体製造BBレシオはアジア向けを中心に半導体を初め電子部品の受注が好調とされているだけに注目されそうです。週末には国内粗鋼生産の発表もあり、景気の回復を示すことになるだと思いますが市場への影響は来週以降ということになりそうです。
引き続き2月安値水準=10,000ドル割れの水準で下げ渋り反発となりました。25日移動平均線との乖離が広がるところでは底堅くなるものと思われます。25日移動平均線に上値を押さえられる展開となりそうですが、25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も大きく、いったん25日移動平均線に上値を押さえられてもすぐに上に抜けて堅調となり、25日移動平均線と75日移動平均線との間での動きとなって来るのではないかと思います。
来週の予想レンジ 10,000.00ドル 〜 10,550.00ドル
5月25日の安値と「ダブルボトム」となった可能性があります。ちょうど2月安値水準の節目でもあり、上値の節目である2,300を抜けてくれば「ダブルボトム」確認で底入れ感が強まるものと思います。ただ、その前に25日移動平均線を抜けてこなければならないのですが、この水準を保てれば25日移動平均線の下落ももう少しで止まるものと思われ、25日移動平均線を抜けて、25日移動平均線のサポートを確認しながら75日移動平均線の戻りを試すことになりそうです。
今週の予想レンジ 2,150.00pt 〜 2,350.00pt
25日移動平均線の急落も止まるところで25日移動平均線を抜けかかってきました。「ダブルボトム(トリプルボトム?)」で底入れ確認となるには2月安値水準=5月戻り高値水準=260、を抜けてこなければなりませんが、25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も広がりすぎたこともあり、25日移動平均線のサポートを確認しながらしっかりと節目を抜けて、底入れを確認し、75日移動平均線までの戻りを試す展開となるものと思います。
今週の予想レンジ 245.00pt 〜 270.00pt
5月安値水準での底堅さを確認する格好となり、「ダブルボトム」となるのかどうかを確認する展開となりそうです。25日移動平均線とに上値を押さえられてしまうのかもしれませんが、25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も大きく、25日移動平均線の下落もそろそろとまるところでもあり、しっかりと抜けて底入れ確認、25日移動平均線にサポートされながら75日移動平均線までの戻りを試すことになるのではないかと思います。
今週の予想レンジ 9,500.00円 〜 10,200.00円
日経平均よりも戻りが鈍い感じですが、同じような展開でまずは25日移動平均線までの戻りを試すことになるのでしょう。底堅さは確認できたものと思われ、いったん25日移動平均線に上値を押さえられても、値持ちの良い展開となるのだと思います。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も大きいことから、いったんは戻りを試す展開となるのでしょう。
今週の予想レンジ 850.00pt 〜 910.00pt
75日移動平均線と25日移動平均線が「デッドクロス」となりました。ますます、移動平均線に上値を押さえられるような展開となるのでしょうが、昨年11月安値水準と今年4月の高値までの上げ幅の半分下落した水準で底堅さも確認されて、ここからは戻りをためす展開となるものと思われます。25日移動平均線と75日移動平均線を一気に抜けるような展開になれば、急反発となるのでしょうが、それぞれの移動平均線に上値を押さえられながら、その都度下値を確かめるような、ゆっくりとした戻り相場となるのではないかと思います。
今週の予想レンジ 1,230.00円 〜 1,270.00円
25日移動平均線と75日移動平均線が「デッドクロス」となりましたが、25日移動平均線に絡みながらの動きであり、25日移動平均線もこの水準での動きであれば、大きく下落することもなく、底堅さを確認しては戻りを試す動きとなりそうです。75日移動平均線にいったん上値を押さえられるのでしょうが、25日移動平均線にサポートされて底堅い展開は続くのではないかと思います。
今週の予想レンジ 1ドル=90.80円 〜 92.90円
BBレシオとは受注額を出荷額で割ったもので、半導体製造装置メーカーに対する世界からの受注額の出荷額に対しての割合であり、半導体業界の景況感が示されることになります。毎月、中旬に発表され、北米と日本で発表されるものが注目されます。北米のものはもちろんドル建て、日本は円建てで計算され、受注のブレを補うために3カ月の移動平均を使用します。
半導体の使用量が増えればそれだけ受注も多くなり、景気か拡大していると見られます。BBレシオが1.00以上であれば、受注が出荷を上回るということで、現在出荷しているよりも先行きの出荷が増える可能性が高いということであり、半導体業界の先行き見通しが明るいということになるのです。逆に100を割り込んでいると、出荷に比べて受注が少ないのですから、先行きの需要見通しは芳しくないものとなります。
今週は17日木曜日の夕方に日本のBBレシオが発表になり、翌18日金曜日の朝(現地時間では17日夕方)には北米のBBレシオが発表となるので、18日金曜日の日本市場への影響があるものと思われます。日本では昨年の6月から、米国では7月から1.00を超えて、順調な受注が示されていたのですが、日本市場は3月から少しかげりが見え始め、4月はかろうじて1.00を超えていたというような状況で、米国でも4月は少しかげりが見られており、日米共に今週発表されるBBレシオが1.00を超えているのかどうかが大いに注目されることになりそうです。