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金融規制強化の流れは続き、欧州金融不安拡大懸念も根強く、底値圏でのもみ合いが続く
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| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(5月31日〜6月4日) | 9,768.70 円 | 9,914.19 円 | 9,603.24 円 | 9,901.19 円 | △ 138.21 円 |
| NYダウ(6月1日〜6月4日) | 10,024.02 ドル | 10,255.28 ドル | 9,931.97 ドル | 9,931.97 ドル | ▼ 204.66 ドル |
先々週に続き先週も波乱含み、指数は乱高下となりました。金融不安が取り沙汰されて、信用収縮からリスク回避の動きが強まると売られ、弱まると買い戻されるという状況で、何とも不安定な展開となっています。週末には雇用統計が予想を下回ったということで、大きな下落となりましたが、経済指標は雇用統計も含めて、回復の勢いは鈍ったものの、決して悪化しているようなことでもなく、金融規制強化の流れなどを嫌気して投機筋の資金が縮小しているということなのではないかと思われます。また、世界的に市場参加者の減少が見られ、株価指数などに対して一部の投機筋の影響が大きくなっているということだと思います。過剰に反応しすぎている面は否めないものと思います。
今週も引き続き信用収縮=リスク回避の動きがどこまで続くのかが懸念され、景気の回復傾向が継続しているのか、継続するのかを確かめるような展開となりそうです。金利面や個別企業のファンダメンタルズよりも目先のリスク回避などの需給要因に振らされることが多いと思われます。経済指標の発表も多くはなく、企業業績の回復が継続しているのか、個人消費の回復が見られるのか、そしてそうした景気の回復が継続するとの期待が見られるのかどうかが注目されることになるものと思います。
今週は火曜日には消費者信用残高、水曜日には卸売売上高・在庫などの発表がありますが、特に市場への影響はなさそうです。木曜日の貿易収支、金曜日の財政収支などもほとんど影響はないものと思います。先週の雇用統計の結果が今週も尾を引きそうですが、木曜日の新規失業保険申請件数の影響は大きそうです。また、週末には小売売上高の発表があり、個人消費の回復が強まっているのか弱まっているのか、市場全体に影響しそうです。
先週の日本市場は政局の混乱や米国市場の混乱などを受けて乱高下となりましたが、週末には堅調となるなど景気の底堅さを確認するような場面もありました。為替は比較的落ち着いた展開でしたが、週末の海外市場が大きく動いたことから、週明けからは波乱含みとなりそうです。戻りを試す場面でも腰の据わった買いは見られず、決して過熱感は強くないのですが買い気の乏しさも見られました。
今週は週末の海外市場が混乱したことやユーロが売られたことから、売り先行となりそうです。G20でも財政が悪化している欧州諸国の抜本的な解決策が見られたわけでもなく、逆に規制強化の認識が強まり、ますます信用収縮の動きが出て、株式市場や商品市場などのリスク資産からの逃避の動きが出てしまうのかもしれません。ただ、足元の業績は決して悪くはなく、金融不安や信用収縮が業績回復を減速させる懸念は残るものの割安感が強まるところでは底堅さも見られるものと思います。
今週は週初には外貨準備高、火曜日には経常収支やマネーストックなども発表されますが、特に市場への影響はないと思われます。火曜日の景気動向指数や景気ウォッチャー調査も大きな影響はないと思われますが、極端な数字が出ると影響は出てくるものと思います。水曜日には機械受注が発表になり、景気の先行きに対する見方が楽観的になるのか、悲観的になるのか注目されることになるのでしょう。木曜日は国内総生産(GDP)の改定値が発表になりますが、企業の設備投資の落ち込みなどで下方修正となる可能性も高く、上値を押さえる要因となるかもしれません。
2月安値水準では下げ止まっているのですが、25日移動平均線に続き75日移動平均線も下落となりそうで、下値を探りながら戻りの鈍い展開が続きそうです。25日移動平均線との乖離が大きくなるところでは底堅さも見られるのでしょうが、まだ25日移動平均線に上値を押さえられる状況には変わりなさそうです。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離はまだ拡大余地もあり、調整が続きそうです。
来週の予想レンジ 9,800.00ドル 〜 10,400.00ドル
節目と見られる2,200の水準は保ちましたが25日移動平均線に上値を押さえられています。週の早い段階で25日移動平均線を抜けてくれば75日移動平均線に押されながらも25日移動平均線のサポートを確認しながら堅調な展開となるのでしょうが、25日移動平均線に上値を押さえられて下値を試すような動きが続けば75日移動平均線も下落に転じ、調整が長引きそうです。
今週の予想レンジ 2,150.00pt 〜 2,350.00pt
25日移動平均線を意識したところで上値を押さえられ、再度下値を試すような動きとなっています。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も広がっており、そろそろ底堅さが見られても良いとことです。早い時期に25日移動平均線を抜けてくるのかどうかが注目されます。
今週の予想レンジ 245.00pt 〜 260.00pt
25日移動平均線との乖離が大きくなるところでは下げ渋りも見られるのですが、乖離が縮小するところでは上値も重くなっています。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も広がっており、そろそろ底堅さが見られてもいいところですが、75日移動平均線の下落も続いており、下値を探る動きもあるかもしれません。25日移動平均線をしっかりと抜けてくるのかどうかが今後は注目されます。
今週の予想レンジ 9,600.00円 〜 10,200.00円
25日移動平均線との乖離が広がるところでは反発となるようですが、25日移動平均線まで戻り切っていません。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も広がっている状況で、まだ25日移動平均線に上値を押さえられるような展開が続くのかもしれません。早い時期に25日移動平均線を抜けてくれば75日移動平均線の大きな下落が免れ、底堅さも見られるものと思います。
今週の予想レンジ 870.00pt 〜 910.00pt
75日移動平均線に上値を押さえられ、75日移動平均線の上昇力が弱まって来ました。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も縮小ており、週の早い段階で75日移動平均線を抜けてくれば一気に25日移動平均線を抜けて、戻りを試す展開になるのでしょうが、75日移動平均線に上値を押さえられる状況が続けば、再度下値を試すことになるものと思います。
今週の予想レンジ 1,240.00円 〜 1,270.00円
25日移動平均線がぎりぎりのところで75日移動平均線を割り込まずに堅調な地合いとなっています。移動平均線との乖離が大きく広がったところから一気に戻して移動平均線を抜けており、今週も移動平均線のサポートさが確認されるのかどうかが注目されます。75日移動平均線が上昇を続けており、この水準が保てれば強含みとなるのでしょうが、割り込んで上値の重さを確認するような展開になれば、25日移動平均線と75日移動平均線も「デッドクロス」となり、もみ合いの中で弱含みの動きとなるのでしょう。
今週の予想レンジ 1ドル=89.20円 〜 93.50円
内閣府が毎月、全国280社の機械製造業者から受注額を合計するもので毎月10日前後に2カ月前のものが公表されます。機械製造業者が1カ月間にどれだけ受注したかを調べたもので、機械そのものが「モノ」を作るものであり、「モノ」を作るための機械を「受注」するということで設備投資の先行指標として注目されるのです。
機械受注の内容は国内の民間企業からの受注である「民需」、官公庁からの受注である「官公需」、そして海外からの受注である「外需」に分けられて集計されます。規模が大きくて、一つの受注で集計数字が大きく変わってしまう可能性のある造船と電力会社からの受注を除いた「船舶、電力を除く民需」が民間の設備投資の先行指標として注目されます。ただ、これでも「ブレ」が大きいとして四半期ベースで見たり、移動平均でトレンドを見ることもあります。
欧州発の景気減速懸念が強まっているところで、景気の先行指標となる機械受注の動向も気になるところです。法人企業統計でも設備投資が依然として減速が続いており、機械受注の増加トレンドも確信が持てないような状況となっています。元来月次の統計は振れやすいのですが4月の機械受注も-4.3%〜6.5%の見通しが見られます。予測の中心値は0.1%のプラスですが、プラスマイナス5%の範囲内であれば、なんら不思議のない状況と考えていいものと思います。機械受注の増加トレンドが確認されるにはもう少し時間がかかりそうです。