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商品相場には底堅さも見られ、株式市場も底堅さを確認、世界的な信用収縮は一段落?
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| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(5月24日〜5月28日) | 9,758.40 円 | 9,762.98 円 | 9,459.89 円 | 9,762.98 円 | ▼ 21.56 円 |
| NYダウ(5月24日〜5月28日) | 10,066.57 ドル | 10,258.99 ドル | 9,974.45 ドル | 10,136.63 ドル | ▼ 56.76 ドル |
先週の米国市場は波乱含みの展開となりました。米国固有の問題と言うよりも欧州金融不安や金融規制強化の動きが米国内での金融規制強化への懸念もあいまって下値を探る場面もあったり、持高調整=信用収縮からのリスクからの逃避の動きが一段落となると好調な経済指標を織り込むような展開となりました。いったんは下値を確認したような感じです。
今週は週初がメモリアルデーで休日となり、3連休の間に何もなければヘッジ売りの買い戻しから始まり堅調な始まりとなりそうです。月初ということで主要な経済指標の発表も多く、欧州金融不安を払拭させるような指標が見られるのかどうか、欧州金融不安や米国での金融規制強化への懸念が経済指標、特に景況感に影響を与えてしまっているのかどうかが注目されます。
今週は週明けとなる火曜日にはISM製造業景気指数の発表があり、水曜日は住宅関連の指標、木曜日は新規失業保険申請件数とADP全米雇用レポートの発表があり、週末の雇用統計の発表に先んじて雇用への不安が薄れているのかどうかを確認することになりそうです。同時に、ISM非製造業景気指数や製造業受注の発表もあり、欧州の金融不安が景況感に影響しているのかどうかを確かめることになるのでしょう。そして週末には雇用統計の発表があり、今回も失業率よりも非農業従事者の雇用がどの程度増加しているのかが注目されることになりそうです。この数字が予想より悪い、あるいは前回の下方修正などがあると、欧州経済の不安の影響が取り沙汰されてしまうことになるのでしょう。
先週の日本市場は欧州での金融不安が信用収縮、リスク許容度の低下を加速させる形で持高調整の売りが嵩み、大きな下落となる場面もありました。週末にかけては下値を確認して戻り歩調となり、週初からの下落を取り戻すような格好となりました。各国の経済指標は堅調なものが多く、景気回復、経済の拡大が金融不安を緩和させる格好となりました。特にOECD(経済協力開発機構)が日米欧の実質経済成長率を上方修正したこと、また東南アジアの経済成長率が驚異的な伸びとなったと報じられたことで、底入れ感が強まったものと思います。
今週は欧米の市場に振らされながら、為替動向に振らされながらも底堅い堅調な戻りを試す動きとなって来るのではないかと思います。週初の経済指標などがよほど悪化しない限り、欧米市場の景気への影響は懸念されるものの、新興国経済の拡大を期待する動きは続き、持高調整の売りが一巡となった感もあり、売られ過ぎ銘柄などの水準訂正は期待しても良いのではないかと思います。
今週は週初の鉱工業生産指数の発表が注目されますが(下記「今週のトピック」参照)、月末ということもあり、自動車生産台数や輸出台数、住宅着工統計などの発表もありますが、特に相場全体への影響ということはなさそうです。木曜日には法人企業統計の発表があり、特に設備投資の落ち込みが止まるのかどうかは注目されるものと思います。ただ、米国の経済指標やその経済指標への株式市場の反応の方が影響はありそうです。
移動平均線との乖離も大きくなったことで、2月安値水準で下げ止まったものの25日移動平均線と75日移動平均線が「デッドクロス」となり、下値を試す動きが続くものと思います。25日移動平均線は下落が続くものと思われますが、2月の安値の時のように、75日移動平均線が上昇となっているうちに一気に上に抜けて来るのかどうかが注目されます。75日移動平均線が下落に転じてしまうと、調整が長引くものと思います。
来週の予想レンジ 10,000.00ドル 〜 10,700.00ドル
下値を試す展開で25日移動平均線と75日移動平均線が「デッドクロス」となりました。ただ、移動平均との乖離が大きくなったことで、底方堅さも見られているとこや、75日移動平均線の上昇はまだ続いてることもあり、底堅さも見られるものと思います。早い時期に75日移動平均線まで戻らないと75日移動平均線が下落となって、調整が長引いてしまいそうです。今週は25日移動平均線と近づく場面もあるのでしょうが、上値を押さえられてしまうのか、抜けてくるのかが大いに注目されます。
今週の予想レンジ 2,200.00pt 〜 2,350.00pt
2月の安値を下回り一気に昨年9月の安値水準で下値を確認するような展開となりました。戻りかけたところで、「かぶせ線」のような格好で2月安値水準で上値を押さえられておち、連休明けに週末の水準を抜けて、25日移動平均線を窺うような展開とならないと再び下値を探る動きとなりそうです。ただ、25日移動平均線と75日移動平均線の乖離が大きくなっており、そろそろ底堅さも見られるものと思います。
今週の予想レンジ 250.00pt 〜 270.00pt
2月安値を割り込んで昨年11月安値を窺う展開となりました。25日移動平均線と75日移動平均線が「デッドクロス」となり、75日移動平均線も下落となっており、調整となることは否めないものと思います。移動平均線との乖離が大きくなったことや昨年11月の安値を意識したことで下げ止まりましたが、9,500円水準で底堅さが確認されるのかどうかを試す週となりそうです。今週も9,500円水準で底堅さが見られれば戻りを試す展開となりそうです。
今週の予想レンジ 9,600.00円 〜 10,300.00円
2月安値と昨年11月の安値水準のちょうど中間のところで下げ止まった感じですが25日移動平均線と75日移動平均線が「デッドクロス」となり、調整となっていることには間違いなさそうです。75日移動平均線も下落しており、調整が長引きそうですが、移動平均からの乖離も大きくいったんは底堅さも見られるものと思います。週初に底堅さが確認されれば25日移動平均線までの戻りを試す展開となって来るものと思います。
今週の予想レンジ 870.00pt 〜 915.00pt
75日移動平均線を割り込んで戻りも75日移動平均線までとなっています。ただ、まだ75日移動平均線上昇が続いており、早い時期に75日移動平均線を抜けてくれば上昇トレンドが続いていると見られ、25日移動平均線も75日移動平均線を割り込むことなく、堅調となるか、割り込んでもすぐにまた抜けて来るような堅調な展開となるものと思います。
今週の予想レンジ 1,240.00円 〜 1,270.00円
90円を割り込むと買われるような展開が続いています。移動平均線との乖離が大きくなったことで底堅さも見られたものと思われますが、早い時期に75日移動平均線や25日移動平均線を抜けてこないと25日移動平均と75日移動平均線が「デッドクロス」となり、75日移動平均線も下落となって調整が長引くことになってしまいそうです。
今週の予想レンジ 1ドル=89.20円 〜 93.00円
来週初め、月曜日の朝に鉱工業生産指数が発表になります。製造業や鉱業に属する企業の生産・活動状況を示すもので、経済産業省が毎月作成、発表しています。日本ではGDP(国内総生産)に占める鉱工業(機械、化学、繊維、食料品など)の割合が高いため、その動向を知ることが日本経済の方向性を知ることになり、また、GDPに比べて速報性が高いことから、重要な指標とされて注目されます。生産そのものを表す「生産指数」と併せて、「出荷」、「在庫」、「稼働率」などの指数も発表され、景気判断に利用されます。
生産動向はもちろん需要ですが、在庫の状況なども重要な指標とされ、「在庫率」なども注目されます。企業は在庫が多いと生産を抑え、生産を抑えるということは仕入れを抑えるということになるのです、「在庫調整」が進めば需要と供給が逼迫し、生産を増やすことになり、生産を増やすということは仕入れを増やすということで、今度は仕入先企業の出荷が増えるということになります。したがって、短期の景気循環を知る上で在庫の状況などが重要視されるのです。
27日に景気の谷が昨年3月であったと報じられていましたが、鉱工業生産指数は昨年2月に底となり、3月から前月比で上昇が続きました。2月にいったんマイナスとなったのですが、3月に再びわずかですが上昇に転じました。4月はこの上昇が続いているのかどうかが注目されますが、3月以上の伸びとなるとの予測(市場予測の中心値が2.5、平均値が2.6)されており、順調に回復過程にあると思われます。週初の発表でマイナスとなるようなことがあれば、市場への影響は大きいと思いますが、予想を大きく上回らない限り、上方への反応は鈍いと思います。