|
欧州金融不安も薄らぎ、景気回復を織り込みながら日米共に買い方の回転も効いて堅調
|
|||||
| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(4月5日〜4月9日) | 11,339.30 円 | 11,339.30 円 | 11,168.20 円 | 11,204.34 円 | ▼ 81.75 円 |
| NYダウ(4月5日〜4月9日) | 10,973.55 ドル | 10,997.35 ドル | 10,897.52 ドル | 10,997.35 ドル | △ 70.28 ドル |
先週はISM非製造業景気指数は予想を上回るなど景気指標は好調なものが多かったのですが、新規失業保険申請件数が悪化するなど一部の経済指標に景気回復の鈍さを示す指標がみられ、小売り各社の売上高が改善を示し市場では好感される一方でギリシャ問題や出口戦略などから上値を抑えるような展開となりました。それでも、順調に「業績相場」への移行が進んでおり週末には心理的な節目と見られるダウ平均の11,000ドルを超える場面もありました。企業業績の回復に連れて個人消費や雇用、住宅指標などにも回復が見られることで、トレンドが上向いていると見ても良いと思います。
今週は決算発表が始まり、回復=業績相場となるかどうかが試される年の最初の四半期の業績動向が示されることになります。商品市況も過熱感なく堅調、インフレもデフレも懸念することもなく、新興国では過熱感も出ているものの経済規模の拡大は続いており、また、自動車なども世界的に需要が回復しており、比較的好調な決算が期待されます。米国内でも超低金利が続いていることもあり、資金的な懸念も少なかったことから企業の業績回復は続いており、業績が回復しているのかどうかを見るということではなく、業績回復、拡大の程度を見ることになりそうです。
今週は物価や景気指標の発表が多く決算動向ともに市場への影響はありそうです。火曜日は財政収支・貿易収支の発表があり、同時に輸出入物価指数の発表があります。水曜日は消費者物価指数(CPI)や小売売上高、企業在庫・売上高など、そして木曜日は新規失業保険申請件数とニューヨーク連銀景気指数、鉱工業生産指数、フラデルフィア連銀景気指数住宅市場指数が、そっして週末には住宅着工件数の発表があり、市場での混乱も見られるかもしれません。
先週の日本市場は過熱感も強かったことで、週初に高値を付けたものの調整となりました。TOPIXは水曜日に取引時間中の高値となるなど市場全体で調整となったというよりは過熱感が強い銘柄から出遅れ感が強い銘柄への持高調整などの動きで調整となったものと思います。特に大きく経済指標などに振らされたと言うことでもなく、景気回復を織り込み、業績回復を織り込みながら個別にスピード調整となったという感じでした。
今週も堅調な展開が続きそうです。ただ、過熱感が強いことで上値を押さえる場面もあるかもしれません。米国市場でも節目と見られる水準を抜ける場面があるなど米国市場への懸念は少ないのですが、米国でも今後出口戦略などが取り沙汰され、中国元の切り上げの問題や引き締め懸念などが上値を押さえる要因となりそうです。為替も日米の金利差などから考えるとここから大きく円高に振れる可能性は少なく、欧州での金融不安が強まらなければ対ユーロでも円高が進むこともなく、相場の足を引っ張ることもなくなりそうです。先週まではうまく物色対象が変わり、出遅れ銘柄などを次々と物色する動きとなっており、今週も売られすぎた銘柄の見直しや出遅れ銘柄を物色することになるものと思います。
今週は引き続き過熱感が強い中での持高調整となるのでしょうが、月曜日のマネーストックに始まり、いくつかの経済指標の発表が見られます。火曜日は企業物価指数と首都圏マンション販売、水曜日は商業販売統計、木曜日は鉱工業生産指数の発表があり、米国同様に景気回復は見られるものの、個人消費や住宅関連の指標に底入れ感、回復感が出てくるのかどうかが大いに注目されることになりそうです。
25日移動平均と着かず離れずという格好で堅調となっています。移動平均線を意識すると底堅くなって来るものと思います。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離が広がり、過熱感も強まりそうで、11,000ドル水準でのもみ合いとなるのか、いったん達成感もあって、25日移動平均線を瞬間的に割り込むような場面があるのかどうかと言う展開になるものと思います。
来週の予想レンジ 10,700.00ドル 〜 11,200.00ドル
25日移動平均線と歩調を合わせるような上昇となっています。移動平均線を意識すると買われるが一気に買われるところでは利益確定売りなどに上値を押さえられると言う展開で、順調に景気回復を織り込んでいるように見られます。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も大きくなっており、上値の重さを気にして移動平均のサポートを試すような場面も見られ、移動平均から大きく離れるところでは利益確定売りに押されるということになりそうです。
今週の予想レンジ 2,360.00pt 〜 2,500.00pt
節目と見られる水準で上値を押さえられて移動平均線まで調整となりました。25日移動平均線も75日移動平均線も方向感が出そうで出ないという状況であり、この水準でサポートされて上値を試す動きとなるのか、ここで移動平均線を割り込んで方向感のない展開がまだ続くのか、週初の動きで方向感が決まりそうです。75日移動平均線にサポートされているようにも見られ、底堅さを確認して上昇に転じる可能性が高そうです。
今週の予想レンジ 265.00pt 〜 285.00pt
移動平均線との乖離も大きく、調整となりました。まだ25日移動平均線との乖離も大きく、過熱感が強いことから、上値の重い展開が続くものと思います。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も広がっており、いったん25日移動平均線のサポートを確認するような押し目を試す動きが見られるのではないかと思います。25日移動平均線を割り込んでも底堅さは見られるものと思います。
今週の予想レンジ 10,800.00円 〜 11,400.00円
心理的な節目と見られる1,000の水準で上値が重くなりましたが大きく下押すことなく高値圏でのもみ合いとなっています。移動平均線との乖離も大きく、まだ上値の重い展開は続くものと思いますが、25日移動平均線を意識するようなところでは底堅くなるものと思います。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も大きく、過熱感が強いことから、1,000ポイントをつけたらつけたで、達成感から調整となり、つけなければつけないで失望感から調整となるものと思います。
今週の予想レンジ 960.00pt 〜 1,000.00pt
堅調な展開が続いています。移動平均線との乖離も大きいのですが、移動平均線の上昇が大きく、乖離が広がることもなく、堅調な地合いが続いているものと思います。ただ、さすがに25日移動平均線と75日移動平均線との乖離も広がってきており、そろそろ上値も重くなって来そうです。いったんは25日移動平均線を意識するような水準まで調整となるのではないかと思います。
今週の予想レンジ 1,280.00円 〜 1,350.00円
移動平均線からの乖離が大きくなったところで調整となりました。ただ、まだ25日移動平均線と75日移動平均線とが「ゴールデンクロス」となったところであり、堅調な展開は続くものと思います。過熱感を冷ますように移動平均線のサポートを確認するような場面もあるのかもしれませんが、移動平均線の上昇を待っているように底堅い高値圏でのもみ合いが続くのかもしれません。いずれにしてもまだ強含みの展開ながらも上値の重い展開となりそうです。
今週の予想レンジ 1ドル=92.00円 〜 95.50円
米国の小売売上高の統計は百貨店やスーパーなどの売上のサンプルを調査、商務省が集計し発表しています。米国はGDP(国内総生産)の約7割を個人消費が占めるといわれており、その個人消費の動向を測る上でも重要な指標といえるでしょう。個々の百貨店なども毎月の売上高を発表していますが、政府が集計したものとしてこの指標は注目されます。
先週末に雇用統計が発表されましたが、雇用の安定が見られることから、個人消費の伸びも期待されますし、個々の百貨店などの売上高も底入れ感が出ています。この小売売上高の指標に底入れ感が出ると米国経済の底入れが確認できるということになってくるものと思われ、金融政策などの見直しも取りざたされて来るかもしれません。
先週発表された小売り各社の3月の既存店売上高は非常に好調で予想を大きく上回るものとなりました。景気回復が期待され、市場で織り込んではいるものの、最終的には雇用や住宅価格、個人消費に回復が見られないと景気回復が実感としてわかないのではないかと思います。QUICK社調査の今回の予測でもレンジは0.2%〜1.1%、予測平均値が0.8%、予測の中心値は1.0%となっており、2月の0.3%から改善している可能性が高く、予想の範囲内となれば、景気回復を確認するように好感することになりそうです。