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新興国の金融引き締め問題は懸念されるものの景気回復を織り込む形で堅調な地合いが続く
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| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(3月15日〜3月19日) | 10,751.98 円 | 10,846.98 円 | 10,721.71 円 | 10,824.72 円 | △ 73.46 円 |
| NYダウ(3月15日〜3月19日) | 10,642.15 ドル | 10,779.17 ドル | 10,642.15 ドル | 10,741.98 ドル | △ 117.29 ドル |
先週の米国市場は景気回復を織り込むように堅調な展開となりました。さすがに過熱感もあり週末は軟調となりましたが、企業業績に続き経済指標も好転するものが多く、景気の二番底懸念も、欧州金融不安も払拭されたかのような強含みの展開となりました。企業業績の回復に始まり、いよいよ個人消費や雇用の回復まで届いており、株価も「リーマンショック」時の水準を窺うところまで戻りつつあるようです。
今週は目先的な過熱感を冷ますように調整となって来るのではないかと思います。経済指標の悪化などが見られると調整幅も大きくなるのでしょうが、景気回復の腰を折るような指標の発表はないものと思われ、あくまでも「調整」と言う域を出ないものと思います。欧州での金融不安はまだ燻っている感じで、また、中国などの新興国の金融引き締め懸念も根強く、過熱感が強いところでは少なくとも上値は重くなるものと思います。
今週は住宅関連の指標が多く、最後まで残された課題となっているような住宅指標に好転が見られるのかどうかが大いに注目されます。火曜日には住宅価格指数と中古住宅販売が発表され、水曜日には耐久財受注と新築住宅販売が発表になります。目先的な過熱感は強いのですが、ここで好転が見られると素直に好感することになるものと思います。木曜日は昨年10月−12月のGDPの確定値が発表になりますが、大きな変更はないものと思われ、影響も限定的となりそうです。
先週の日本市場は持高調整の売りなどが懸念される中、日銀の追加金融緩和を好感、景気回復、業績回復を織り込むように堅調となりました。1月高値を一気に窺うのではないかとの見方もありましたが、持高調整の売りが少ない、買戻しが多いとは言っても積極的に持ち高を膨らませるような参加者が増えたわけでもなく、上値も限定的となり堅調ながらも予想された範囲での動きとなりました。
今週は3連休ということで月曜日が休日となり、米国市場などの動向を見ながらの展開となりそうです。米国市場が目先的な過熱感から調整気分が強まれば、日本市場も過熱感が強いだけに過熱感を冷ます展開となるものと思います。先週では持高調整の売りよりも買い戻しが優勢となったようですが、今週も引き続き持高調整の売りが出るのかどうかが注目され、3連休明けから売りが出るようであれば押し目も大きくなるかもしれません。逆に出ないようであれば底堅い、堅調な地合いが続くものと思います。
今週も特に大きく注目される経済指標の発表はないのですが、休日明けに発表されるチェーンストア売上高やコンビニエンスストア売上高に好転が見られれば個人消費の回復期待から注目されるものと思います。同様に週末に消費者物価指数(CPI)が発表になりますが、好転が期待されていないだけに改善が見られる程度でも好感することになりそうです。逆にまだまだデフレ脱却とはいかないことを確認する可能性が高そうですが、特にそれで市場が混乱するようなことはないと思います。
高値圏でのもみ合いとなっています。25日移動平均線と75日移動平均線が「ゴールデンクロス」となり、調整が一巡したことは示されていますが、移動平均線との乖離も大きくなるいったんは上値の重い展開が続きそうです。25日移動平均線の上昇も順調に続いており、75日移動平均線も上昇が続いているので、大きな下落の懸念は薄れているものと思います。25日移動平均線を意識するような水準までの調整はあるのでしょうが、押し目を確かめながら堅調な地合いが続きそうです。
来週の予想レンジ 10,600.00ドル 〜 11,000.00ドル
高値圏での波乱となっています。移動平均線との乖離が広がったことで、利益確定売りなどを急ぐ場面も出て来るのでしょうが、移動平均線を意識するところでは底堅さが確認されるものと思います。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離が大きくなるところでも過熱感は出てくるのでしょうが、75日移動平均線も上昇が続いており、過熱感を冷ますような押し目は見られるものの強含みの展開が続く物と思います。
今週の予想レンジ 2,320.00pt 〜 2,450.00pt
25日移動平均線と75日移動平均線に絡みながらの動きとなています。この水準から一気に上昇となり常に25日移動平均線を上回った状況にならないと25日移動平均線が75日移動平均線と「ニアミス」と言う形で下値を試す格好となってしまいそうです。逆に25日移動平均線を上回って推移していけば25日移動平均線と75日移動平均線が「ゴールデンクロス」となり、上昇トレンド入り、上値を試す動きに転じたことが確認されます。週初の動きが鈍かったので、ここから反発とならないとまだまだ調整気分が抜けないということになりそうです。
今週の予想レンジ 260.00pt 〜 280.00pt
高値圏でのもみ合いとなりました。前週の高値を抜けて次の段階に向かったかと思われましたが、移動平均線との乖離もかなり広がっており、目先的には過熱感も強く、上値が重くなりました。25日移動平均線と75日移動平均線が「ニアミス」のような格好で「デッドクロス」のあとすぐに「ゴールデンクロス」となり、強含みの展開は予想されましたが、少し上昇スピードが速いようで、スピード調整は否めないものと思います。移動平均線を意識するところでは底堅さも見られるのでしょうが上値の重い展開は続きそうです。
今週の予想レンジ 10,500.00円 〜 11,000.00円
日経平均と同様に25日移動平均線と75日移動平均線が「ニアミス」のような形から一気に上昇となり、移動平均線との乖離が大きくなったことで上値が重くなりました。1月の高値を窺う展開にはなっているのですが、1月の高値を付けた時よりも更に移動平均線との乖離も大きく、移動平均線を意識するところでは底堅さも見られるのでしょうが、一旦は上値の重い展開となるものと思います。
今週の予想レンジ 920.00pt 〜 970.00pt
昨年8月末から9月に掛けての高値水準まで戻りましたが、移動平均からの乖離も移動平均線同士の乖離も大きくなっており、高値水準まで戻ったことからの達成感もあることから、上値の重い展開となり、上値の重さを嫌気するように調整となって来るのではないかと思います。少なくとも25日移動平均線との乖離が小さくなるまでは上値の重い展開が続くものと思います。
今週の予想レンジ 1,230.00円 〜 1,260.00円
25日移動平均線、75日移動平均線に絡みながらの動きとなっています。形としては一応25日移動平均線にサポートされている格好ですが、25日移動平均線と75日移動平均線は「デッドクロス」となったままであり、少なくとも現状の水準を今週いっぱい保てれば再び上昇、保てないと再び下値を確かめるような動きになって来るのではないかと思います。
今週の予想レンジ 1ドル=88.00円 〜 92.00円
米国の耐久材受注とは、輸送用機器=民間や国防関連の航空機、自動車などとその部品、コンピューター関連と電子機器など、家具など、耐久年数3年以上の消費財の新規受注額を集計したものです。製造業新規受注が翌々月の月初に発表されるのに対し、耐久材新規受注は毎月下旬に前月分の速報値が発表されることから生産や設備投資の先行指標として注目されます。
また、通常は耐久材の中でも変動額が大きくなる航空機や国防部門からの受注を除いた資本財の受注額に注目しますがそれでも前月比や事前の予想と大きくぶれることが多いので、受注の傾向などを見ることも多くなっています。景気回復が言われていますが、雇用や個人消費の回復が見えないなかで、耐久材の受注動向が個人消費の回復を示していると見ても良く、また耐久材などの受注が多ければ雇用の改善も見られる傾向にあることから注目される指標となっています。
景気回復が確認されつつあるなかで、この指標の改善が後回しになった感もありますが、まだまだ大きな改善とはいかないのかもしれません。ただ、逆に出口戦略を急がせない要因としては大きく改善するというよりは底堅さを示す程度の方が株式市場には好感されることになるかもしれません。住宅関連の指標に改善が見られ、この指標に底堅さが見られる、と言うパターンなど他の指標との兼ね合いで市場の反応も変わって来るかもしれません。