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米雇用情勢の改善や欧州金融不安の緩和を受けて景気回復を織り込み日米ともに堅調な展開
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| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(3月1日〜3月5日) | 10,172.06 円 | 10,368.96 円 | 10,145.72 円 | 10,368.96 円 | △ 242.93 円 |
| NYダウ(3月1日〜3月5日) | 10,403.79 ドル | 10,566.20 ドル | 10,396.76 ドル | 10,566.20 ドル | △ 240.94 ドル |
先週の米国市場は好調な経済指標の発表も多く堅調な展開となりました。特に注目された週末の雇用統計が予想を上回ったことや木曜日に発表になった小売企業の既存店売上高が比較的好調となったことなどに加え、雇用や個人消費の回復も見られ、世界的な金融不安や信用収縮懸念も薄れたことから週末には大幅高となり、目先的な底入れは確認できたものと考えてもよさそうです。
今週もまだまだ「金融相場」から「業績相場」への移行を確認するように、経済指標の発表や金融不安などに振らされて右往左往する場面もあるのかもしれませんが、徐々に景気二番底懸念も薄れており、また、金融不安=信用収縮懸念も薄れ、業績回復を織り込みながら堅調な地合いが続くのではないかと思います。ただ、個人消費などに大きな改善が見られ、商品相場も順調に上昇となると「出口戦略」が取り沙汰されて上値を押さえる要因となるかもしれません。
今週は比較的経済指標の発表は少なく、水曜日には卸売売上高や財政収支が発表になりますが、特に材料視されることもないかもしれません。また、木曜日の新規失業保険申請件数は雇用改善が期待されるだけ大きく悪化すると影響はありそうです。週末には小売売上高が発表になり、同様に個人消費も改善しつつあると見られているだけに戻りの腰を折る可能性もありそうで、注意が必要ではないかと思います。
先週の日本市場は週末までは方向感のない展開となりました。欧州の金融不安を筆頭に先行きに対する懸念が根強く、日米の経済指標が順調な景気回復を示しても反応は鈍く、またそれらの経済指標にも強弱感があり、しっかりと方向付けるような動きにはなりませんでした。ただ、週末に日銀が追加の金融緩和を検討していると伝えられたことや中国での金融引き締め懸念が薄れたことから一段上の水準となりました。週末の米国雇用統計の発表を控えて上値も限定的となりましたが結果的には、強含みの展開だったと言えるでしょう。
先週末の米国市場が大幅高となったことから今週の日本市場は上値を試すような展開となるものと思われます。中国の金融引き締めや欧州の金融不安、そして米国の金融規制や景気の二番底懸念が薄れたこと、また日銀が追加の金融緩和を検討していることなどから、素直に足元の業績回復を織り込むと同時に先行きに対する不安が薄れ戻りを試す展開となりそうです。まだ様々な懸念が取り沙汰される場面もあるのかもしれませんが、業績回復を織り込む形で底堅さは見られるものと思います。決算月のSQ(特別清算指数)算出を控えていることで持高調整の売りが出る可能性もありますが、底堅さは見られるのではないかと思います。
今週は週初はマネーストックや景気ウォッチャー調査の発表がありますが、結果にかかわらず、とりあえずは米国雇用統計の結果を受けて堅調となりそうです。火曜日は景気動向指数や工作機械受注が、水曜日の寄り付き前には機械受注が発表になり、景気の回復を確認することになりそうで、市場への影響もありそうです。木曜日にはGDP(国内総生産)がそして週末にはSQがあり、持高調整の売りなどが見られるのかどうか、波乱含みとなりそうです。
先週は週初に75日移動平均線を抜け、その後は75日移動平均線をサポートとして底堅く、底堅さを確認したことから週末には上放れとなりました。25日移動平均線も上昇に転じ、目先的な底入れ感が出てくるのではないかと思います。25日移動平均線が75日移動平均線を抜けてこないと(ゴールデンクロス)底入れ確認とは行きませんが、今週一杯この水準が保てれば、底入れ確認となりそうです。
来週の予想レンジ 10,250.00ドル 〜 10,800.00ドル
1月高値水準を抜けて来ました。移動平均線との乖離が大きく、いったん上値の思い場面も出てきそうですが、25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスとなりそうで、底入れ確認となり、底堅さは見られるものと思います。強含みの展開が続くものと思います。
今週の予想レンジ 2,250.00pt 〜 2,400.00pt
25日移動平均線にサポートされて、75日移動平均線に上値を押さえられた格好となりました。もう一段上昇となると底入れ確認となり上昇に転じるのでしょうが、ここで上値の重さが確認されるようであれば再び下値を試す場面も出てしまうものと思います。今週の早い時間帯に抜けて来るのかどうかが大いに注目されます。
今週の予想レンジ 265.00pt 〜 285.00pt
25日、75日の移動平均線にサポートされた格好で堅調となりました。この水準を保てれば25日移動平均線と75日移動平均線の「デッドクロス」は回避され、再び上値を試す動きとなって来るものと思います。75日移動平均線が下落に転じるにはまだ間があり、戻りを試す動きとなるのでしょう。ただ、25日移動平均線との乖離が大きくなるところでは上値も重くなりそうです。
今週の予想レンジ 10,200.00円 〜 10,600.00円
何とか25日移動平均線や75日移動平均線にサポートされて堅調な展開になりました。25日移動平均線と75日移動平均線の「デッドクロス」も何とか回避された格好で、ぎりぎりのところで持ち直した感じです。今週も25日移動平均線のサポートを確認する場面もあるのでしょうが、移動平均線にサポートされながら強含みの展開となるものと思います。
今週の予想レンジ 890.00pt 〜 920.00pt
25日移動平均線を抜けてからは順調な上昇となりましたが、さすがに移動平均線との乖離が広がるところでは上値も重くなりました。それでも75日移動平均線も上昇となり、25日移動平均線との乖離も縮小傾向にあり、過熱感も大きくなることはなさそうです。25日移動平均線との乖離が大きくなるところでは上値の重くなる場面もありそうですが、強含みの展開が続きそうです。
今週の予想レンジ 1,210.00円 〜 1,240.00円
25日移動平均線が75日移動平均線を下回りましたが、移動平均線との乖離が広がったところでは底堅くなり、一気に移動平均線を抜けて来ました。週初も堅調となれば、今度は移動平均線にサポートされて堅調な展開になるのでしょうが、週初に軟調となると移動平均線に押さえられた形で再び下値を試すことになりそうです。
今週の予想レンジ 1ドル=88.00円 〜 92.00円
マネーストックとは従来は「マネーサプライ」と言われたもので、通過供給量(Money Supply)=金融機関と政府を除いた経済主体、つまり一般の法人・企業や個人、地方公共団体等が保有する通貨の量です。現金通貨、普通預金、当座預金、定期預金、外貨預金、譲渡性預金(CD)などをその合計する範囲にしたがって、M1、M2、M3、広義流動性と4つの指標としています。公表時期は月次で、対象月の翌月第6営業日に速報が公表されます。(3、9月分は第8営業日)
マネーストックは、通貨の量を示す指標であり、すぐに使える普通預金に多くお金が流れているのか、それとも将来に備えて定期預金に多く流れているのかなど、「お金の流れ」を掴むためにこの統計は利用されます。したがって日銀の金融政策のなかで、お金の流れの方向を見極め、滞らないように流れを変化させるようなときの判断材料とされるものの一つです。たとえば、すぐに資金が移動してしまうであろう普通預金や当座預金が多くなると、次にその資金が「モノ」に流れる可能性も高くなるのです。逆に固定されてしまうようであれば、お金の流れが止まり、「モノ」が動き難くなる可能性があるということなのです。
また、「マネタリーベース統計」=日本銀行が金融部門を含めた経済全体に供給する通貨量を集計した統計もマネーストック統計の前に発表され、資金が日銀に滞留しているのか、あるいは金融機関に滞留しているのがか、どこで資金の流れが止まってしまっているのかなどを見るものとして使われます。つまり、お金の流れから経済の情勢を知る上で重要な統計ということになります。先週末に金融緩和期待が高まりましたが、いくら金融緩和をしてもお金が流れないことには意味がないということで、お金の流れをこの指標で確認しても良いと思います。