ウィークリー レポート −今週の相場見通し−     清水洋介

 

欧州金融不安から上値も重いが、クリスマス休暇を控えて手仕舞いの買戻しもあって底堅い

 

指数 寄り付き  高値  安値  終値  前週比 
日経平均(12月14日〜12月18日) 10,105.68 円 10,177.41 円 10,083.48 円 10,142.05 円 △ 34.18 円
NYダウ(12月14日〜12月18日) 10,501.05 ドル 10,501.05 ドル 10,308.26 ドル 10,328.89 ドル ▼ 142.61 ドル


今週の相場見通し

米国市場

先週の米国市場は欧州での金融不安からのドルキャリー取引解消の動きで下値を確認するように軟調となりました。週末には反発となったものの連日の下落となり、指数は調整となりました。ただ、下値を売り叩くような場面は比較的少なく、業績回復、景気回復期待も根強く、底堅い展開となりました。

今週の米国市場は引き続き底堅いのでしょうが、逆に上値も重いような展開ではないかと思います。イメージとしてはこれまでのもみ合い相場の延長と言う感じで狭い範囲での動きが続くものと思います。上下の節目を抜ければ当然大きな動きになるのではないかと思います。

クリスマス休暇が週末にあることもあって、水曜日と木曜日に経済指標の発表が多くなっています。ただ、火曜日に発表されるGDP(国内総生産)の確定値が予想から大きくぶれるようであれば、為替などの動きにも大きく影響し、株価指数も大きな動きになりそうです。水曜日は中古住宅販売や住宅価格指数、個人消費支出などの発表があり、景気動向への影響は否めないでしょう。木曜日には新築住宅販売や耐久財受注、そして新規失業保険申請件数の発表があり、予想を大きく上回っても下回っても、相場への影響は見られるものと思います。


日本市場

先週の日本市場は米国市場動向などよりも為替動向に反応しました。先々週末の先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出が終わり、持高調整の売りが一巡となった感が強く、為替も徐々に円安に振れ、指数も戻りを試す展開となりました。相変わらず政策に一貫性がなく、先行きが読みきれないことに加え、ドバイショックの影響や欧州での金融不安などもあって強気にはなり切れないのですが、売り急ぐ動きもなく底堅い展開となりました。銀行の自己資本規制延期が伝えられて再び安心感が出る場面もあり、キャリー取引の手仕舞いがあっても底堅い展開となりました。一つずつ問題は片付いているようなのですが、まだまだ疑心暗鬼という感じです。

今週の日本市場は引き続き欧州の金融不安を気にする動きとなり、為替動向などに振らされそうです。政策の方向感はますます混迷を深め、相場の足を引っ張ることはあっても少なくとも上昇要因とはならないものと思われます。また、週央に休日もあり、市場参加者はますます少なくなって来るのではないかと思います。一方で持高調整や円キャリー取引の手仕舞い売りは一段落するものと思われ、売り急ぐことも少なそうです。いずれにしても目先的な動きに左右されることになるのでしょう。

今週は週末に注目される指標が多くなりますが、クリスマス休暇と言うこともあり、影響は限定的となるかもしれません。月曜日は貿易収支やコンビニエンスストア売上高が発表になりますが、特に市場への影響はなさそうです。火曜日のチェーンストア売上高や木曜日の法人企業予測調査も同様に影響は限定的となるものと思います。週末は家計調査を初め、有効求人倍率や失業率、消費者物価指数などの発表もあるのですが、大きく予想からずれることがなければ、影響はあまりないと思います。



米国市場テクニカル分析

NYダウ

週末には25日移動平均線を割り込んだところで下げ止まりました。週初に堅調とならないと25日移動平均線も横ばいから下落となってしまう可能性があり、75日移動平均線までの調整となり、反発の日柄も長引きそうです。ただ、まだまだ75日移動平均線の上昇が続いており、上昇トレンドは続いていると見ても良いものと思います。


来週の予想レンジ      10,200.00ドル 〜 10,600.00ドル


NASDAQ

25日移動平均線にサポートされて底堅いながらも上値の重い展開が続いているます。高値を抜けても抜け切れず、一気に上伸とはならなかったのですが、まだ25日移動平均線との乖離も小さく上値余地はあると見られます。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離が広がるまで基調は強含みと見られます。


今週の予想レンジ      2,150.00pt 〜 2,280.00pt


CRB指数

75日移動平均線のサポートを確認した格好です。25日移動平均線も抜けて来たことで、上値を試す動きとなるのでしょう。25日移動平均線と75日移動平均線との乖離が縮小したことで調整が終わった感もあり、10月の高値水準を窺う、堅調な展開が期待されます。


今週の予想レンジ      265.00pt 〜 285.00pt



日本市場テクニカル分析

日経平均

方向感のない展開で75日移動平均線のサポートを確認する格好となっています。25日移動平均線が上昇を続けておあり、ここで75日移動平均線のサポートを引き続き確認することが出来れば「ゴールデンクロス」となる可能性も高く、戻り相場を確認することになり、確認した後はさらなる上昇が大いに期待されます。


今週の予想レンジ      9,900.00円 〜 10,200.00円


TOPIX

下落が続く75日移動平均線に上値を押さえられています。25日移動平均線が上昇に転じるところで、底堅さは見られるのでしょうが、週初に75日移動平均線を抜けてこないと25日移動平均線までの調整となるかもしれません。週初から75日移動平均線を抜けてくるような展開になれば、25日移動平均線の更なる上昇が期待され、「ゴールデンクロス」となる可能性が高くなります。


今週の予想レンジ      870.00pt 〜 920.00pt


日経ジャスダック平均

25日移動平均線を抜けて戻りを試す動きとなりましたが、上値の重い展開となっています。それでも25日移動平均線の下落が止まり、引き続き戻りを試す展開となりそうです。75日移動へいきせんを意識するところでは上値も重くなって来るのでしょうが少なくとも25日移動平均線と75日移動平均線の乖離が縮小するところまでもう一段の戻りは期待出来るものと思います。


今週の予想レンジ      1,130.00円 〜 1,200.00円


ドル円

75日移動平均も抜けて、2番底も確認できたと見てもいいと思います。ようやく下げ止まった25日移動平均線のサポートを確認するような動きもあるのかもしれませんが、その前に75日移動平均線のサポートを確認して底堅い展開が続くものと思います。上値は節目と見られる1ドル=92円程度と思われますが、移動平均の下げ止まりもあり、強含みの展開が続くものと思います。


今週の予想レンジ      1ドル=88.00円 〜 92.00円



今週のトピック

消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数とは総務省のホームページによると「全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもの」としています。つまり、消費構造を一定のものとして家計を固定、この家計の消費が物価の変動によってどのように変化するのかを指数化したものです。毎月作成し、翌月の下旬に「全国」をその月の下旬に「東京都区部」を発表しています。

指数計算に用いられる各品目及びウエイトは総務省の家計調査の結果などに基づき、各品目の価格も「小売物価統計調査」によって調査された小売価格が使われています。総合指数のほかによく使われるのが、変動の大きい生鮮食品を除いたもの(コアCPI)、食品及びエネルギーを除いたもの(コアコアCPI=国外ではこれを「コアCPI」としている)の二つです。

現在のように「デフレ宣言」が行われ、デフレからの脱却を目指しているときなどは特に消費者物価指数の動向が気になります。前年同月比でマイナスが続いており、特に10月に大きくマイナスとなったことでどこで下げ止まるのかも注目されます。また、日銀が先月末に「量的緩和」を行いましたが、マイナスが続くようであれば、さらなる金融緩和が期待され、「ゼロ金利政策」や「国債買い入れ」などが取り沙汰されるものと思います。今回はQUICKの調査では総合指数の予測の中心、平均共に−2.0%と見ており、前回(−2.2%)よりは若干改善しているとの予想が多いようです。


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