|
信用収縮、リスク許容度の低下がどこで止まるか、米経済指標の好転に期待
|
|||||
| 指数 | 寄り付き | 高値 | 安値 | 終値 | 前週比 |
| 日経平均(10月26日〜30日) | 10,362.62 円 | 10,362.62 円 | 9,891.10 円 | 10,034.74 円 | ▼ 248.25 円 |
| NYダウ(10月26日〜30日) | 9,867.96 ドル | 9,962.58 ドル | 9,712.73 ドル | 9,712.73 ドル | ▼ 259.45 ドル |
先週の米国市場は好調な決算を発表する企業が多かったものの、経済指標は相変わらず芳しいものではなく、商品市況の上昇一服、調整もあって軟調となりました。指数も大きく上げ下げするなど波乱含みとなっており、足元の業績回復と先行きへの懸念を日替わりで織り込んで行くような展開でした。経済対策の効果で昨年の暴落から立ち直ったものの、まだ、自力歩行がままならない中で回復はしたものの更なる上昇が見極められないことを織り込んだものと思います。
今週は決算動向も一段落し、経済指標の発表に一喜一憂しながら足元の業績回復と先行き懸念が交錯することになりそうです。先週末の市場を見ていると、これまでの楽観的な見方が変わった可能性もあり、週初に買戻しなどでしっかりと反発とならなければ下値を探る展開となるのでしょう。週初に買戻しなどでしっかりとした展開になれば再び楽観的な見方も出て、調整は調整に違いないのでしょうが、値幅では大きく調整することなくもみ合いのなかでの日柄調整となって来るのでしょう。
今週は月初ということで、経済指標の発表も多く、火曜日のISM製造業景気指数や仮契約住宅販売指数、水曜日の製造業受注に新車販売台数、ADP全米雇用レポートと主要な経済指標の発表が目白押しとなり、波乱含みとなっています。そして木曜日から週末にかけても、FOMC(連邦公開市場委員会)の開催やISM非製造業景気指数に毎週の新規失業保険申請件数、そして最も注目されている雇用統計の発表があり、それぞれの経済指標の発表に一喜一憂、右往左往することになりそうです。ただ、逆にここで雇用の改善を筆頭に景気回復の確認ができれば一気に楽観的な見方が増えるものと思います。芳しくない発表が続くと一気に調整気分が強まり、「政策待ち」ということになりそうです。
先週の日本市場は米国市場の動向に振り回されながら、相変わらず政策の先行きが不透明なことから弱含みとなりました。業績の回復を示すような決算発表も多く、景気回復を示すものとされるのですが、これまでの回復は景気対策での押し上げ効果も大きく、政策の先行き、方向性が必ずしも企業にとって有利な方向に向かっていないとの不安が根強く最後まで買い切れない状況が続いています。先行きに対する悲観的な見方も多いことで、米国市場動向への反応も米国株が高いときよりも安いときに大きく反応するようなことになっています。また、企業業績が好調とされて買われても長続きせずにすぐに上値を押さえられてしまう状況にり、政策待ち、ということのようです。
今週も米国市場に振り回されながら政策の先行きが見えないことを嫌気する動きで下値を試す場面もありそうです。好調な決算発表に反応する動きもあるのでしょうが、先行きが見えないことには最後まで買い切れない、買っては見たものの持ち切れないという展開が続くのでしょう。長期金利の上昇懸念も根強く、少なくとも上値の重い展開が続くものと思います。
火曜日が休日となり、米国と違い主要な経済指標の発表も少ないのですが、月曜日には自動車販売台数の発表があり、「エコカー減税効果」で販売好調となると、逆に「エコカー減税」が廃止されたときの反動に対する懸念が強まり、政策不在の中で売り要因となってしまうかもしれません。週末の景気動向指数以外には特に注目される経済指標もなく、米国市場動向と政策に対する期待と懸念で市場が右往左往することになりそうです。郵政の「先祖がえり」以外に何も決まらない政治に対する不信感も根強く、政局絡みで売られることが引き続き多いのではないかと思います。
何とか25日移動平均線を割り込んだところでは下げ止まっています。ここで反発とならないと25日移動平均線も下向きとなり、75日移動平均線までの下落となるものと思います。まだ75日移動平均線は上昇を続けるので25日移動平均線を割り込んでも75日移動平均線ではサポートされるものと思います。
来週の予想レンジ 9,500.00ドル 〜 10,100.00ドル
25日移動平均線を割り込んで75日移動平均線のサポートを確認するような格好となっています。25日移動平均線は下落しており、ここで下げ止まらないと25日移動平均線と75日移動平均線の「デッドクロス」となる可能性が強まり、調整が長引くことになりそうです。
今週の予想レンジ 2,010.00pt 〜 2,150.00pt
6月、8月の高値水準を意識したところで下げ渋りとなっています。25日移動平均と接近しており、ここで反発となるかどうかが注目されます。25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も大きく、25日移動平均のサポートを確認するような動きとなるものと思います。
今週の予想レンジ 265.00pt 〜 285.00pt
25日移動平均線と75日移動平均線の「デッドクロス」となりました。75日移動平均線も下落となりそうで、ここで一気に25日移動平均線と75日移動平均線を抜けるような展開にならないと調整が長引きそうです。
今週の予想レンジ 9,500.00円 〜 10,300.00円
25日移動平均線が抵抗線となっています。75日移動平均線も下落しており、調整は長引きそうですが、25日移動平均線と75日移動平均線の乖離もまだ広がる余地がありそうで、軟調な地合いが続くものと思います。乖離が広がるところでは買戻しも入り底堅さも見られるものと思います。7月の安値を意識するようなところ、10月の安値水準では下げ止まり感も出てくるのでしょう。
今週の予想レンジ 850.00pt 〜 915.00pt
煮詰まった状況から上に放れると期待されましたが、まだ上値の重さを確認するような状況です。まだ、75日移動平均線が下落となっておらず、ここで一気に抜けてくれば上値追いとなるのでしょうが、週初に抜け切れないと上値の重さを嫌気して下値を探る動きとなりそうです。
今週の予想レンジ 1,180.00円 〜 1,230.00円
75日移動平均線に上値を押さえられてしまいました。25日移動平均線のがサポートとなるのかどうかを確かめるところであり、週初に堅調となれば、再び75日移動平均線までの戻りを試すことになるのでしょうし、軟調となると9月、10月の安値水準である88円程度まで下落となるのでしょう。
今週の予想レンジ 1ドル=88.00円 〜 92.50円
ISM製造業(非製造業)景気指数とはInstitute Supply Monagement=米供給管理協会が発表する景気動向を示す指数で、全米約350社の仕入れ担当者にその企業の購買の状況などをアンケート調査実施して集計されるものです。毎月発表される経済指標、景気指標のなかで最も早いタイミングで発表されること(翌月第一営業日)や直接、企業の購買担当者への調査であることから、先行指標とされます。
直接、購買担当者への調査であることで原材料の仕入れ状況や仕入れのためのセンチメント、つまりはこれから製造(販売)するものに対する仕入れ状況からの景気判断で先行性があり、重要視されるものです。この指数が50%を超えれば好況、下回ると不況とされます。 今回の世界同時株安からの景気底入れが期待されるなかでもいち早く、年初に底入れした先行指標なのです。
指標の中身は「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」そして、景気指数であり、製造業指数は9月は8月に続き50は超えたものの、8月よりも落ち込んだことが嫌気して売り材料とされました。今回の予想は51.5から53.5、予測の中心が52.8、平均値は52.7とほぼ8月、9月と変わらない状況です。50を割り込むようなことになると株式市場は大きく売られるのでしょうし53を超える、あるいは雇用が上向くようであれば好感されるものと思います。